放課後
「やっぱり、朝勃の件は何か裏があるか気がする」
モコみちは生徒会室で朝勃が来るのを待ちながら、ついさっきあったことについて思いを巡らせていた。何か引っかかるものがあるようだ。
そろそろ来るだろうか、と思っていると、丁度、ドアが開いた。
来たな
と思ったが、そこにいたのは、副生徒会長、錦ツバサだった。
ツバサは、モコみちと同じ2年A組の生徒だ。副生徒会長だが、その姿は優等生チックなモコみちとは違い、茶髪で、制服の下に赤いパーカーを着ている、いわゆる不良のようだった。
ツバサは言った。
「モコみちいたのか〜、なんだ、誰もいなくてゆっくり寝れると思ったのによー」
ツバサはそういって、生徒会室のソファに横たわった。
「ツバサ、これから1年E組のやつと話をしなくてはならないんだ。どうやら、一年生のやつが濡れ衣を着せられているかもしれないんだ。まだ証拠はないが、そんな気がする。」
と、モコみちは真面目そうに言った。
「ふうん、まあいいや、俺は寝かせてもらう。モコみち、あとは頼んだ。」
と言ってソファに寝たまま体を横にして、モコみちに背中を向けた。
「全く、お前という奴は、、、それにしても、もし朝勃の言うことが正しいのであれば、一体誰がどうやって、そんなことをしたのだろう、、、」
ツバサが寝ている間も、モコみちは考えていた。
続く
亀太郎