モコみちと朝勃の後ろには、ある男が木刀を持って立っていた。
その男は後ろから、、、
「おぶっ!!!」
モコみちと朝勃の声がほぼ重なった。
2人は気を失って、その場に倒れてしまった、、、
「ん、、ここはどこだ、、?」
モコみちは目を覚ますと、あまり見慣れない狭い部屋にいた。周りを見ると、色々なボールが入った金属のカゴや、マットや跳び箱が置いてある。モコみちは気づいた。そうか、ここは体育館倉庫だな。いったい、誰がこんなところに連れてきたのだろう。そして、胴体と椅子がヒモかなにかで結ばれている。拘束されているのか、俺は、、、
と、考えていると、口元が何故か慣れていることに気づいた。
「なんなんだ、この液体は、、」
ふいにそう言葉を漏らすと、
「やっと目が覚めた様だなぁ!」
「なさけねぇなぁ!生徒会長がこんな様でよぅ!」
と言って、朝、朝勃をからかっていた2人が倉庫の扉を開けて現れた。
「やっぱりお前らか、、朝の件も、お前たちがからんでるんだろ?」
「そぅーだよぅ!あいつは実験台だよ、この媚薬のよぉ!」
「俺たちはずっとこの機会を待っていたんだよ!なんせ、生徒会長がオナニーすれば、お前は退学だし、しかも学園の尊厳は台無し、財団の支援が出なくなって来年から廃校かもな!そしてお前は学園に恥をかかせた史上最悪の生徒会長としてずっと後ろ指を刺されながら生きていくんだな!ははは!」
「お前たち、オナ禁するためにこの学園に入ったわけではないな?大方予想はついているが、あえて聞いてやる。どこのスパイだ?」
「お前をこの場で消した後に教えてやるよ!さぁ、さっさとオナニーしやがれ!」
「まぁ、この媚薬が効くまでだいたい後1分だ!お前の学園生活思ったより早く終わったなぁ!」
「戯言はいい。それより、朝勃はどこだ?」
「ああ?あんなザコ、ぶっ叩いた後教室に置きっぱなしだよ!もちろん、後であいつも始末するよ。今朝のことで、手から精子の証拠が出たって証拠でっちあげてよぉ!」
「命が無事ならいい。安心した。」
「こいつ、自分がこんなんなってんのに、E組のザコの心配してるよ!ホント、生徒会長ってのはお人好しなんだなぁ!さぁ!あと10秒だぜ!10!9!8!7!」
2人はカウントダウンを始めた。
「6!5!4!3!2!」
「ふ、ここまでか」
カウントダウンをしている間、モコみちはそういって下を向いていた。
「1!」
「0!」
2人の声がほぼ重なった。
続く
亀太郎