禁欲学園

「オナ禁」を「学び」に

禁欲財団法人オナ禁学園 第2話(4)

f:id:kametarotatsuoka:20210123094938j:image

オナマルとツバサが勝負を始めて一時間後、、

 

「はぁ、はぁ、はぁ、、」

 

お互いの吐息が聞こえる。

 

モコみちは驚いていた。色々な戦いをした。筋トレ対決、禁欲哲学のテスト対決、50M走など、、、

だが、どの勝負も互角ではないか!

 

オナマルというやつ、この学園のNo.2であるツバサど同等というのか、、、

 

「モコさん、次はどんな勝負するんすか?ボク、まだまだ大丈夫っすよ!」 

「オナマル、お前相当鍛えただろう。並のやつがこの勝負をこなせるわけがない。まさか、寸留高校にいた時から自主的にオナ禁をしていたのか?」

「もちろんっす!ボク、オナ禁してなきゃここに来ていないっすよ!」

「なるほど、だから適正Aだったのか、、、」

モコみちは妙に納得した。

 

「オナマル、お前なかなかやるじゃないか。まさか、3回戦っても勝敗が決まらないとはな、、、」

ツバサはさらに続けた。

「だが、オナ禁してるだけじゃダメってことを、次の戦いで教えてやるぜ、、モコみち、次の勝負は俺に決めさせてくれ。」

「ツバサ、あまり熱くなるなよ、、オナマル、お前が良ければ、次はツバサの提案した戦いにする。どうだ?」

「大丈夫っすよ」

「分かった。じゃあ俺が決める。次の戦いは、腕相撲だ!!」

 

ツバサとオナマルは机に肘を置き、お互いの腕を掴んだ。

「それじゃ、俺がコインを投げる。このコインが地面についたらスタートだ。フライングしたらもう一回だ。」

モコみちは2人が完全に止まったのを確認すると、コインを投げた。

 

コインが地面につき、音を立てる。

 

それと同時に、2人の時が動き出す。

 

2人の腕は互いの力で押しあい、ほとんど動かなかった。

「やっぱりな、普通に戦っても互角だな。」

「ボクもちゃんと鍛えてきました!負けませんよ!」

「力だけだったらな。」

「え?」

オナ禁は力を得るだけじゃないんだよ。」

ツバサがそれを言った時、オナマルはツバサの手が熱くなっているのを感じた。

「な、なんか熱いっす!」

「うぉぉぉぉ!!!」

ドン!!

 

ツバサが叫んだ瞬間、オナマルの腕が机に勢いよく叩きつけられた。机にはヒビが入った。

オナマルには、ツバサの手から炎のようなものに包まれているのが見えた。

 

「ツバサの勝ち!」

「な、なんすか今の、、」

 

ツバサはオナマルに向かって言った。

オナ禁は強力な力を得るだけじゃない。自らの意思によって、その力をコントロールすることによって、真価を発揮するんだ。今、俺が出した力を、禁欲道の一つ、禁欲炎道(きんよくえんどう)という。オナマル、お前を見つけろ。己の禁欲道を。」

「き、禁欲道、、知らなかったっす、、」

 

「なあツバサ、たしかにオナマルは負けた。だが、お前にここまで互角に渡り合えるやつはなかなかいない。それに、生徒会にいた方が、オナマルの行動が把握しやすい。どうだ?監視の意味も含めて、オナマルを生徒会に入れたいんだが。」

「モコみち、俺も同じようなこと考えてたぜ。オナマルは鍛えれば相当強くなる。だから、あいつに会わせて修行させた方がいい。生徒会屈指のドクターにな。」

「あいつに会わせると何されるか分からないけどな、、生徒会の戦力にならるならそうした方がいいな、、」

 

「え、なんすか?ボク、生徒会に入れるんすか?」

オナマルはきょとんとした。

モコみちは倒れているオナマルに手を差し伸べ、

「ああ。お前の力を貸してほしい。ようこそ、オナ禁学園生徒会へ。」

「嬉しいっす!頑張るっす!」

オナマルはぴょんぴょん飛び跳ねた。

「元気やん」

ツバサは呆れたように言った。

 

翌日

「モコさ〜ん!この機械なんすか?」

「おい!勝手に触るな!」

生徒会は一層賑やかになった。

モコみちとオナマルが話していると、生徒会室の隅の床から

「ガコッ」

と音がした。

すると、そこのタイルが一つ外れ、中から人が出てきた。

その人は白衣を着て、丸いメガネをかけており、くせの強い長髪をしていた。

「君が、オナマル君?」

その男は言った。

「そうっす。」

オナマルは言った。

「僕は君の教育係。2年A組の黒野クラゲ。クラゲでいいよ。よろしく、オナマル君。今日から僕の実験のお手伝いをしてもらうよ。頑張ろうね。」

「よ、よろしくっす、、、」

オナマルには実験のお手伝いが何を指しているか分からなかった。しかし、とても嫌な予感がしていた。

 

第2話「謎の転校生」終わり。

 

亀太郎